Lucy Van Pelt -Nico
目を覚ましたら 聞こえてくる
雨音に耳をすます
明けない夜に 昇るはずの
陽の位置を思い浮かべる
ふつりあいな程 大きな黒い傘\r
薄明るい空に
手を伸ばしさしたら
小さな闇になった
近すぎた影 遠い嘘
静かすぎる部屋は嫌い
確かめる間も ないままに
なぜ急いで沈むのだろう
何も見えない夜は 見失わないように
苛立ちと願いを
ろうそくに 灯せば
寂し気な天体になった
もしも言葉が星よりも
数え切れない程あるなら
伝えられるかもしれないけど
そんな大切なものではないと思う
そこまで 歩いてゆこう
雨が降りやんだら
穏やかな朝焼けが
眩しいだろう
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